PHPほんとうの時代より(2003年3月号) 菊地眞悟連続対談22

機能性食品を使った代替医療を実践する開業医は、わずかずつですが、増えています。しかし、総合病院として代替医療に積極的に取り組んでいるケースはあまり見あたりません。そんななかで福岡市にある千鳥橋病院の外科医長、熊澤浩明先生は「医師は食べ物の大切さに気づくべきです。本物の機能性食品は、西洋医学を補完できる力をもっています」と語り、新しい医療の実践にチャレンジされています。

■「100のうち95はニセモノ」
菊地:このたびは私どもの機能性食品の治験を行なっていただき、ありがとうございました。手応えはいかがでしたか。
熊澤:さまざまな疾患の16人の患者さんに、「AHSS」「ハイブリッドグルカン」「キャッツルチン」を飲んでいただいた結果、有効率が56%という結果でした。なかには、抗がん剤の副作用で一年以上も食欲がなかった患者さんが食欲旺盛になったケースもあり、これは「本物の健康食品だ」という手応えを感じました。これからも患者さんに飲んでいただきたいと思っています。
菊地:先生が代替医療や機能性食品に関心をもたれたのは、どんな経緯からですか。
熊澤:4年前に国立がんセンターに赴任したとき、患者さんのほとんどが何らかの機能性食品を飲んでおられ、びっくりしたのが最初の体験です(笑)。その後、叔母が末期がんにかかり、ビワ温灸を試してもらいました。すると、それまで不眠状態だったのに、「ぐっすり眠れた」ととても喜んでくれました。この体験が代替医療に関心をもつきっかけになりました。ただ、当初は本物とニセモノの区別がつかず、迷いました。確信がもてるようになったのは最近のことです。
菊地:私も「本物」を求めて、十数年をかけてやっと独自の抽出技術を開発し、「これなら医薬業界でもきちんと評価してもらえる」と確信がもてる機能性食品をつくりました。
ところが、いざ医薬や機能性食品業界に足を踏み入れてみて、びっくりしました。「〇〇で治った!」「△が劇的に効いた!」といった過激な宣伝文句の商品を調べてみると、有効成分がほとんど入っていないニセモノばかりでした。私の見たところ「100のうち95まではニセモノ」と断言できます。
このひどい状況をなんとかしたい。そう願って東奔西走している毎日です。
熊澤:同僚の医師からも、いつも「本物を見つけて教えてほしい」と頼まれています。
ただ、食品や食べ物の大切さに気づいていない医師が多いのも現実です。この前もカップラーメンや外食ばかりの食生活で体調を崩していた同僚に玄米菜食を勧めたら、一週間で体調が回復しました。本人も「食事って大切なんですね」と驚いていました。医師がこのレベルですから困ったものです(笑)。
菊地:そんななかでは、薬よりもすごい食品があるという事実は、なかなか理解いただけないでしょうね。

■食事と機能性食品で本物の代替医療を
菊地:先日も、弊社のきのこエキス「バイブリッドグルカン」ノTNFα誘導活性試験を行いました。その結果、人気商品になっている他社のアガリクスやきのこエキスと比較して17倍〜32倍という驚異的な差があきらかになりました。
ご承知のように「TNFα」というのは、がん細胞を排除するマクロファージがつくる腫瘍壊死因子で、その誘導活性力は抗がん効果を調べる重要な指標です。これほどのレベルの機能性食品ができている事実を、多くの医師に知ってもらいたいと思っています。
熊澤:私は今、玄米菜食の食養生にも関心を持っています。西洋医学を基本にしながら、食養生と機能性食品を効果的に取り入れた「本物の代替医療」をいかに実践していくか。これが私の最大のテーマです。
菊地:先生の挑戦に全面的に協力させていただきたいと思っています。がんばってください。

千鳥橋病院外科部長  熊澤浩明

くまざわ・ひろあき 1965年 宮崎医大卒。
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