サフランの香りの主成分はサフラナールで、色素はクロシン、味はピクロクロシンです。色素のクロシンは水溶性で油には溶けません。古代から、サフランは医薬として、胃腸薬、ペスト、天然痘、痛み止めなど、幅広く使われてきました。近代の臨床試験では、抗がん剤、老化防止にも効果がある可能性が示されています。めしべは、生薬としては番紅花(ばんこうか、蕃紅花とも書く)と呼ばれ、鎮静、鎮痛、通経作用があります。(日本薬局方に「サフラン」の名で収録)
サフランのもつ作用は多種多様で、特に注目されているのが「脳の活性化・記憶力アップ」です。記憶や学習能力に深く関与する脳の海馬という器官にサフランの含有成分クロシンを与えると、海馬の電気信号が促進され、記憶力アップ、頭脳明晰化、アルコールによる記憶能力低下防止などに繋がる事が研究報告されています。またサフランには、脳や自律神経のバランスを整え、グッスリと眠れるようになるという快眠の効果があることも研究報告されています。
日本では明治時代には婦人用の家庭薬として用いられてきましたが、この頃からサフランといえば婦人病というイメージができあがったようです。しかし、海外では男女を問わず健康の増進を目的に多くの人々に幅広く活用されているスーパーハーブなのです。
女性に人気のサフランですが、国内にも低品質の偽装品が出回っており優れたものを見つけるのはなかなか難しいとされています。最も生産量の多いイラン産の有機製品も調査しましたが、満足できる物はありませんでした。インド産は個人輸入なども多いうえ製品による個体差が激しく販売するのは困難でした。クロシン含有量を売り物にするサフランもありますが、よくよく調べるとISOの認証なども無いものが殆どでした。クロシン含有量だけにこだわる薬が好きな方ならクロシン入りの医薬品を探せばいいのですが、自然の植物本来のままのパワーを望む方にはやはり自然のサフランがおすすめです。
国内のトップシェフはどのようなサフランを使っているのかを調査すると、最も高価格のスペインラマンチャ産の最高級サフランにお墨付きを与える方が多いとのことでした。有名な美食クラブなどで使用しているサフランも、やはり同じ物を使用していることが確認できました。昔ながらの手間ひまをかけたバラツキも殆どない非常に質の高いサフランをついに入荷することができました。スペインラマンチャ産のサフランの中でも特に品質の高いものは、原産地認証のついている特級・1級製品と表示されています。安価なサフランとは味わいが全く異なる希少なものです。ぜひお試しください。
サフランは旧約聖書にも記載されているほど太古から貴重なものとして尊ばれております。収穫は全て熟練の職人による手作業によってなされ、1gのサフランを作るのに花150個以上が必要です。サフランは食用にはもちろんのこと、薬用・香料・染料などに用いられます。特に更年期障害への対策として昔からサフランティーが飲まれております。
そのサフランの中でも世界最高品質と言われるのがマドリッド南部のドンキホーテで有名なスペイン・カステイーリヤイラマンチャ産のものです。ラ・マンチャとはアラビア語で「乾いた土地」という意味で、その名のとおりラ・マンチャ地方には、サフラン栽培に適した石灰岩質の乾燥した大地が広がっています。
商品には一つ一つ上のようにドンキホーテが描かれたラマンチャで生産されたことを証明する原産地証明が添付されております。これは粉状の場合、品質の高低並びに偽装を判別することが難しくなり信頼性がなくなるため行政機関が公的認証をつけたためです。
製造元Iplantaoliva社において最高級グレードのサフランだけを100%使用しています。
★世界基準によるクラス:1級品1級品になるためにはISO−3632に基づく数値をクリアしなくてはいけません。その数値の中でも特に重要なものがクロシン(黄色の発色にかかわる⇒190以上)とピクロクロシン(香りや風味⇒70以上)です。
★原産地証明原産地証明の意味:スペイン国カステイーリヤイラマンチャ地方で作られたサフランのみを原料としていることを意味します。偽装を防ぐ観点からめしべ状以外の商品にはこの原産地証明をつけることは認められません。
★ISO9001:2000の認証このサフランを製造するにあたりISO9001:2000の認証を受けております。
★HACCPの認証またHACCPの認証もすべての工程で受けております。HACCPとは1960年代に米国で宇宙食の安全性を確保するために開発された食品の衛生管理の方式です。この方式は国連の国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機構(WHO)の合同機関である食品規格(Codex)委員会から発表され、各国にその採用を推奨している国際的に認められたものです。
またスペインの健康省による定期的検査(スペインではサフランの輸出に許可が必要で薬品としての扱いとなります)もパスしております。
お湯で煮出したサフラン茶を、冷蔵庫で冷やしてお飲みください。暑い季節にはおすすめのスッキリした飲み心地です。体を冷やし過ぎないので、冷たい飲み物が苦手な方にもおすすめです。お好みでアガベシロップなども加えてください。
サフランの苦手な方は、温かいサフラン茶にひふみ糖を少量加えてみてください。味がまろやかになり飲みやすくなります。
豆乳に、サフラン茶を適量加えてください。豆乳臭さが消えまろやかになります。お好みで甘味を加えても美味しく楽しめます。
鍋で牛乳を温め、サフラン数本を加えて煮出します。牛乳臭さの少ないホットミルクになります。お好みで甘味を加えても美味しく楽しめます。
ジン、ウォッカ、焼酎など、お好みのアルコールを薄めのサフラン茶で割ってみて下さい。いつもと違った風味を楽しめます。 ホットでもアイスでもお試しいただけます。
バレンシア風パエリア、ブイヤベース、ミラノ風リゾットなど。その他、サフランを調理済みの料理に加える場合には、料理に加える前に砕いて20分ほど水やシェリー酒に浸してください。すると、液にサフラン糸の色と味が抽出されます。その抽出液を暖かく調理された皿に加えます。焼いて調理した料理や、濃いソースをかけた料理にもサフラン独特の色と香りをつけることができます