例えば日常の食事で１日5ｍｇのビタミンＢ群を摂ろうとすると、理想的な献立の食事をなんと５〜６人前が必要となり、到底現実的とはいえません。理想的な献立で摂れるのは、せいぜい脚気など古典的な欠乏症を防ぐための量なのです。

最適な健康を実現するためには、食事以外にサプリメントも必要になります。食事では不足しがちな栄養素をサプリメントで補う場合でも、本来の食べ物に近い無精製栄養素という形で補う方が、カラダが無理なく受け取ってくれます。

大量の単品の栄養素（メガビタミン）を摂ると、最初はその効果を実感できますが、やがて食べ物の栄養素を摂っても何も感じられなくなってしまいます。ちょうど化学調味料に慣れた舌には、素材の味が分からないようなものです。

食べ物と無精製栄養素の中には、名前も知らないような栄養素（ファイトニュートリエント）が無数に含まれています。人間と同じく生命活動をしていたものから栄養素をもらうのですから、その方がよほど理にかなっています。 

大豆とコーンを除くことによってビオチン15μg、レシチン5mg、イノシトール5mg（２粒当り）が新しいマルチビタミンミネラルからなくなります。レシチンやイノシトールは、100mg単位で比較的大量に必要とされる栄養素です。サプリメントは本来食事を補うものですから、食事である程度の量を摂れることを前提にして、今までのものには最小限のレシチンとイノシトールを含ませていました。しかしアレルギーのためにマルチビタミンミネラルが摂れず、食事では不足しがちな栄養素を補えないということは残念なことです。そこでレシチンやイノシトールは実際の食材で十分な量を確保できることを考えて、アレルゲンになりうる大豆とコーンを除くことにしました。

食用酵母の増量により、ビタミンＢ群を４割増量！
新しいバージョンでは、より最適な健康の ための提案として４割ほどＢ群（ビオチン、レシチン、イノシトール以外のＢ群）を増量しました。ビオチン、レシチン、イノシトール以外のＢ群は、なかなか現実の食品では十分な量を補いきれません。今回の新しいマルチビタミンミネラルには、ビタミンＢ1が7.2mg、Ｂ2が7.2mg（２粒当り）入っていますが、その値を食事で満たそうとすると、食品成分表などに出ている｢理想的な｣食事の５倍から６倍の量を摂らなければならない計算になります。

食事の総重量は何と6400〜7680ｇ、カロリーは8155〜9786キロカロリーにもなってしまいます。これだけのカロリーの食事を消化、吸収、代謝、利用するには、莫大なエネルギーが必要で、これだけで疲弊してしまいます。古典的欠乏症を越えて、最適な健康のためのＢ群を補うためには、サプリメントで補う方がより現実的で賢明です。